2024年2月某日。新潟商業高校で にしな のサプライズライブが開催された。
事の成り行きは音楽好きな本校の校長先生が、コロナ禍で行事が少なかった学生に何か思い出を残してほしい、本格的なライブや本物を見て、何かを感じて卒業していってほしいという熱い想いを、地元のラジオ局:FM新潟の関係者に相談したところ、昨年学生向けの弾き語りツアーなどをしていた にしな だったら、想いを受け取ってくれるかもしれないという願いからオファー。全国ワンマンツアー中だった にしな だったが、そういう理由であれば出来る限り調整したいという想いから、いくつもの調整を経て実現。卒業式の前日に卒業記念ライブとして開催された。

開演前、校長先生の「全校一斉休業になったり、大会が全部中止になったり、3密を避けたり、コロナで制約の多かった高校生活だったかもしれないけれど、最後に何か思い出に残して欲しい、生の歌声や素晴らしい音楽を聴いて何か思い出に残してほしい。今日は楽しんで時間を過ごしてほしいなと思います。一緒に楽しみましょう。」というスピーチから、ステージは暗転。

photo by 仲原達彦

大きなどよめきの中、ゆっくり にしな がステージに登場した。おもむろにギターをスタンバイし、1曲目「春一番」のイントロを鳴らし始める。

にしな が「青い春に くたびれたシャツ 懐かしいシャンプーの匂い」と丁寧に歌い出すと、自然と音楽に合わせて生徒から手拍子が起こり、一緒に音楽を楽しむ空間が生まれる。

photo by 仲原達彦

2曲目は「東京マーブル」。きっとライブ体験自体が初めての学生がたくさんいるなか、座っていていいのか立ったらいいのか、どうライブを楽しんだら良いかを迷っている様子を見て にしなが「新潟商業、元気ですか!?にしな です!よろしくお願いします!折角だし立っちゃったりして、一緒に楽しんでいってもらえたらと思います!」というMCを合図に全校生徒父兄が立ち上がり大歓声が起きる。学生たちの素直な反応を見て、にしな も「かわいい」と思わず声が漏れた。

縦横無尽にステージの上を楽しそうに動き回る にしな の姿を見て、生徒も思い思いに手を振ったり、飛び跳ねたり、身体を揺らしたり、一緒に歌ったり、心地よく音楽に身を委ねる。

3曲目は「ケダモノのフレンズ」。SNSでバイラルした影響か、楽曲が始まると自然とクラップが生まれ、会場が一体となっていく。サビ前の にしな 「せーの」の掛け声で、右に左にそれぞれが自由に手を振り音楽に身を浸していく。

photo by 仲原達彦

楽曲が終わると大歓声の中、本日初めてのMCでマイペースに話し始めた にしな。

「校長先生からコロナであんまり行事とかも出来なかった生徒のために、思い出にって今日呼んでくださって。でもみんなは凄く良い子だからシャイかも知れないと聞いてたけど、みんなとっても元気でした!!もっと高校生パワーを感じたいので協力してください!いいですか!」というMCから「男子!女子!3年生!1年生!2年生!全員!先生!校長先生!」というにこやかなコール&レスポンスを経て、次の曲へ。

「悩んだり不安だったりした時に、友達と話していて出来た曲をやろうと思います。」とまだ未発表の新曲を歌い始める。未発表曲に関わらず にしな の歌とアコースティクギターから始まる楽曲に自然とクラップが生まれ、みんなで音楽を作り上げていく。

しっとりと歌い上げた後に演奏された楽曲は「ダーリン」。やさしく繊細に歌を聴かせる。

photo by 仲原達彦

そして、次は代表曲のひとつでもある「ヘビースモーク」。知ってる人も多かったのかイントロからざわめきが起こり、ステージをじっと見つめ楽曲を聴き入る生徒たち。

そして、続いても にしな の代表曲のひとつと言える「青藍遊泳」。

「永遠に僕らは大人になれずに 夜空の星屑 盗む事ばかり企んでいる

さらば友よ、忘れてしまえよ ただ好き勝手に泳いでいく」

というまさに卒業前の生徒たちにはぴったりなナンバーを丁寧に心を込めて奏でる。

楽曲が終わると大きな拍手と共に最後のMCへ。

「今日、楽しかったですか? お互いこの先も良いことも悪いこともきっとあると思うんですけど、あの時ステージ立ってたアイツもどこかで頑張ってるんだななぁなんて思い出してくれたらうれしいです。私もみんなのことを思い出して頑張っていきたいと思います!またどこかで会えますように!にしな でした!」と語り、始まったのは「アイニコイ」。

photo by 仲原達彦

疾走感のあるバンドサウンドを浴び、楽しそうな学生の雰囲気を見て、にしなもバンドメンバーも笑顔になる。大盛り上がりの中、「3年生卒業おめでとう!またどこかで!ありがとう!」とステージから記念チェキを撮影し、深々とお辞儀をして、ステージを後にした。

コロナ禍では決して考えられなかった熱気と歓声とみんなが一体となる時間。きっと学校生活の大切な思い出のひとつになったに違いない。

この日の模様は、にしなのYouTubeでもスペシャルムービーが公開されている。

さらに、FM新潟では生徒や校長先生などへのインタビューも交えた特別番組が放送される。放送は3月23日(土)お昼12時からスタート。エリア圏外の方でも、radiko プレミアム等にて視聴可能なので、ぜひチェックしていただきたい。

【セットリスト】
新潟商業高校140周年記念サプライズライブ
2024年2月29日
1:春一番
2:東京マーブル
3:ケダモノのフレンズ
4:新曲
5:ダーリン
6:ヘビースモーク
7:青藍遊泳
8:アイニコイ

Program Information
FM新潟「特別番組 新潟商業高校 創立140周年 にしな卒業記念LIVE」
放送日時:3月23日(土)正午12:00〜12:55
https://www.fmniigata.com/program/547
※エリア圏外の方でも、radiko プレミアム等にて視聴可能

【公演情報】
■にしな ワンマンツアー2024「Feeling」

2月12⽇(⽉・祝) 札幌・Zepp Sapporo
2月19⽇(⽉) ⼤阪・梅⽥ CLUB QUATTRO
2月23⽇(⾦・祝) 福岡・Zepp Fukuoka
3月4⽇(⽉) 東京・恵⽐寿LIQUIDROOM
March 15(Fri) Aichi, Zepp Nagoya
March 24(Sun) at CLUB QUATTRO, Hiroshima
March 30(Tue) Osaka, NHK Hall Osaka
April 6(Sat.) Sendai Rensa, Miyagi
April 13th(Sat) Niigata, LOTS
April 20 (Sat) at Olive Hall, Yamatsu
April 28(Sun) at NHK Hall, Tokyo
https://eplus.jp/nishina2024/

Nishina Profile
Nissina is a rising star who emerged with her natural singing voice in the new era.
A gentle, fragile, addictive voice.
The melody line is nostalgic and comfortable as if you were sleeping.
The sense of words spun delicately while innocently flirting.
Her music, with its gentle yet latent inner madness, thoroughly captivates those who listen to it.
She was selected for "RADAR: Early Noise," Spotify's program to support the next generation of artists to watch that year. Her voice and music, which have been captivating listeners at a slow pace, are quietly and more actively moving out into the world to seek encounters.
The most important newcomer, a talent that encompasses "fragility and madness," appears here.

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