Mega Shinnosuke, Mega Pop Burst, and the Strongest Night of Rock, a Glimpse of the Forefront of TOKYO POP
2000年生まれのポップマエストロ、Mega Shinnosukeが2024年4月6日(土)、渋谷のライブハウスWWW Xで、2MAN TOUR『hello…』を行った。
テキスト=ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
写真 = renzo
東京での対バンは、先輩ロックバンドTENDOUJIが先攻で登場。オルタナティブにロッキンな
ライブで、60分たっぷり高い熱量で盛り上げていく。後攻は主催のMega Shinnosuke。
転換中フロアには、ポップミュージックの既成概念を飛び越えたハイパーポップが流れ、
今か今かと期待感で高まるフロア。
突如鳴り響いたノイジーなセッション、逆光の照明のなか「調子どうよ! 楽しもうな!!」と、Mega Shinnosukeが颯爽と登場。キャップにピンクのフーディーが目を惹くポップなファッション。
エフェクトがかったヴォイスで「hello shoegaze…」からスタート。5ピース、オルタナロックな生バンドによる爆音サウンドで、いきなりボルテージ最高潮にぶちあげていく。
「いけんの渋谷?」と煽り、いきおいそのままに、ヘヴィなロックチューン「Thinking Boyz!!!」へ。
「ぶちあがっていこうぜ!」と、ステージにTENDOUJIメンバー、サッカーのユニフォームを着たアサノケンジがサッカーボール柄のビーチボール片手にあらわれ、イントロとともにMega Shinnosukeがフロアへボールを蹴り上げ、ポップパンクな「Sports」へ。
ここで、この日最初のMCタイム、「渋谷のみなさんこんばんは!Mega Shinnosukeです。2MANツアー3本目。東京渋谷、楽しみにしていました。TENDOUJIパイセンに出ていただいて。ポップでパンクで最高で。僕は17歳から音楽はじめて、福岡にいたんですよ。その頃から(TENDOUJIは)活動されていて。共演できて嬉しいです!」
2マンに登場した対バン相手に感謝をするMega Shinnosuke。さらにMCは、心情を吐き出すトークへと突き進む。
「俺は、ポップもやるしラップもやるんだけど、心はロックでいたいというか。東京でこんなに集まってくれて最高なんだけど。次にやる曲が、全然セトリの順番を考えていなかったね(苦笑)。今日みたいな日は大好きなんだけど、日常は人混みが嫌いで。なんていうかな、この街に生きていると“東京やんけ”って日があるよね? で、作ったロックナンバーがあって。普段、ナードな俺の心はこう言っちゃってます!」と、前振りをしながら「東京キライ☆」と、タイトルをつぶやいた。
ハードにロッキンな爆裂チューン。「ほんとは愛してるぜ、東京!」と、タイトルとは裏腹にスタンディングいっぱいのオーディエンスへ向かってフォローを忘れないMega Shinnosuke。
メロウなポップロック「運命的」では、イントロから沸き立つオーディエンス。キラキラなシーケンスに手を振り応えるフロア。壮観な景色だ。続いて、ウルトラポップなハイパーロック「SONiC」へ。令和ポップを代表するポジティブナンバーで盛り上げていく。
再びMCでは、「最高だぜ東京! なんで『東京キライ☆』なんて曲を作ったんだろうと思いました(苦笑)。2023年は、行けって感じで、取り戻してきて。ちょっとずつ気持ちがポップになってきていて。まじ楽しいっす。みんなほんとありがとう。東京マジ、嫌いじゃないぜ!で、まだまだいけんのって話なんだけど。東京、そんなもんじゃないっしょ? 新しいEP、めっちゃよかったでしょ? 俺のポップが戻ってきたし。進化している感じもあるし。東京なんで、友達きてるし。盛り上がっていこうぜ!」
そして、東京公演限定のゲスト、lil soft tennisを向かい入れ「panorama 360°feat. lil soft tennis」をプレイ。さらに、「もう一人呼んでるからさ。みんな歌える? みんな歌ってね!」と、“人類は消滅します!!!!!”というイントロダクションからオーディエンス盛り上がり、「iPhone feat.Skaai」へ突入。同郷、福岡繋がりでもあるSkaaiがステージにあらわれ、煌びやかなビートと呼応するこの日最高潮の盛り上がりへ。まさにメガなポップスター、Mega Shinnosuke爆誕の夜である。
「まだまだやれますか? 東京? みんなで踊ろう! 好きに踊ってくれ!」と、ダンサブルなポップソング「桃源郷とタクシー」を披露。思えば、世のシティ・ポップブームを先取りしたナンバーだ。青い髪のギタリスト、Kohei Shimizuによるギターソロが炸裂する。
「まだまだやれますよね東京?」という掛け声から「アイシテル人生 feat.初音ミク」へ。
ミクの歌声にハモりながら、フロアを煽りまくるMega Shinnosuke。
ラップパートでさらに熱量あげまくり、フロア全員がジャンプで応えていく。
「また会おうぜ! 最後ぶっとばすぜ、みんなここに全部置いてけ!」と、初めて作った楽曲であるファンクチューン「O.W.A.」で本編ラスト。
コール&レスポンス繰り返し、熱量高く盛り上げていく。「まだまだいけるよな東京!」。
まさにMega Shinnosuke、ライブ史上一番の盛り上がりだったんじゃないだらうか。
凄まじい熱さだった。
そして、オーディエンス全開の笑顔のまま鳴り止まないアンコールへ。
ステージに再び現れたMega Shinnosuke。
「アンコールありがとう。いやあ、音楽楽しいっすね。みんな来てくれてありがとう。楽しすぎてヘラヘラしちゃうヤバい(笑)。TENDOUJI、lil soft tennis、Skaaiに拍手を!!! あ、言わなきゃいけないことがあった。ちょっと発表! Mega Shinnosuke、今年の冬にワンマンツアーやります。東京は12月8日(日)にZepp Shinjukuやります。それまでにアンセム作るんで、今書いてるんでよろしく!
他の会場は札幌、名古屋、地元福岡、Zepp Shinjukuなんで。まじ最強のワンマンにするんでよろしくお願いします。あらためて、今日渋谷に来てくれたみなさん、ありがとう。最後に、とっておきのロックンロールを1曲!!!」
ラストは、パンキッシュかつピュアポップにアッパーなギターロック「明日もこの世は回るから」で大団円へ。「ありがとうまた会おう!」。ステージから去るMega Shinnosuke。
2024年という時代をあらわしたメガポップ炸裂、東京ポップシーン最前線を垣間見た最強の夜だった。
セットリスト
M01.hello shoegaze…
M02.Thinking Boyz!!!
M03.Sports
M04.東京キライ☆
M05.運命的
M06.SONiC
M07.panorama360°feat. lil soft tennis
M08.iPhone feat. Skaai
M09.桃源郷とタクシー
M10.アイシテル人生feat. 初音ミク
M11.O.W.A.
En1.明日もこの世は回るから
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