
Hanakairoe. held their annual independent event "Spring Grand Liberation Festival"! Liquid was filled with the energy of the four members, who knew no bounds!

5月12日、恵比寿LIQUIDROOMにて、花冷え。pre.「春の大解放祭 2024」が開催された。この「春の大解放祭」と名付けられた少々風変わりなタイトルのイベント、元々は2018年に花冷え。メンバーの高校卒業記念として渋谷CYCLONEで開催された初の自主企画なのだ。その後、2019年、2020年と同会場で行われ、2021年は渋谷club asiaと今池3STAR(このときのタイトルは「真冬の大解放祭~名古屋編~」)、去年は町田CLASSIX、そして今年は恵比寿LIQUIDROOMで開催の運びとなった。今回、花冷え。から招かれたのは夕闇に誘いし漆黒の天使達、椎名ひかり、View From The Soyuzの3組。
まだフロアの空気が温まっていないにもかかわらず、のっけからフロアの奥まで拳が突き上げられる盛り上がりを見せたのは2021年結成のView From The Soyuz。彼らはワンマンかと思うぐらい最初からフロアの空気を掌握していた。ライブをはじめてまだ2年半だというのが信じられないぐらいパワーのあるパフォーマンス。「大解放祭、まだまだ全然解放できてないんじゃないの!?」とmasa(Vo)はフロアを焚きつけ、脳内をぐちゃぐちゃに引っ掻きまわすようなヘヴィネスと、若さだけでは説明し切れないほど前のめりかつ、強靭なハードコアグルーヴでLIQUIDROOMの温度をぐいぐい上げていった。終盤にプレイした「Ättestupa」では、イントロのギターフレーズに合わせて大合唱が起こるほど。1曲残らずキレまくったパフォーマンスで大解放祭に弾みをつけたView From The Soyuzは、本当に素晴らしいバンドだし、素晴らしいトップバッターだった。多くの人の心に強くその存在を印象付けたことだろう。
「大解放祭、楽しもうぜえ!」と絶叫してライブをはじめた「ぴ様」こと、椎名ひかりは、スーツ姿の女性ダンサー2人を従え、アイドル的なクリーンボーカル、シャウト、グロウルを巧みに使い分け、独特な空気感をまとったパフォーマンスを展開した。ボーカリストとして主催者・花冷え。のユキナと共通するものを感じた人も多いはず。ロックを基調としたヘヴィサウンドではあるものの、View From The Soyuzからの振り幅がすごい。本人的にも「バンドじゃなくてオケだから邪道」「アウェー」と感じていたようだが、こっちとしては全く違和感がないどころか、この振り幅がとても楽しい。このあとに続く夕闇に誘いし漆黒の天使達も含め、花冷え。じゃないと集められないし、成立し得ないラインナップ。最終的にぴ様は自身のライブではお馴染みの「土下座ロード」というフロアで土下座する観客の背中の上をナウシカのように歩き回るパフォーマンスを披露し、そのまま一度も観客を振り返ることなく、ステージをあとにしたのだった。
パーティーモンスター(Party)
小柳(ブス担当/Vo)
YUMA(???/Gt)
ともやん(Ba/シンガロンガー)
にっち(Dr/飯食い)

トリの花冷え。に向けてさらに人口密度が高まっていく中、爆音で圧倒したのは夕闇に誘いし漆黒の天使達。花冷え。のメンバーを動物扱いした絵が登場したり、メンバーのパーティーモンスターが寿司の被り物をしてフロアにサークルピットならぬ「回転寿司ピット」を生み出すなど、コミックバンド的なアプローチが多々ありながら、ラウドロックど真ん中のサウンドでフロアの一体感を抜群に高めていった。MCでは、View From The Soyuzがめちゃくちゃカッコよかったと褒めつつもメンバーの髪の長さをイジったりしながら今日一日のカオティックな流れをひとつにまとめ、「自由にやれ!」と大解放祭の楽しみ方を改めて提示。クセの強いラインナップで個性しかないバトンパスにはなったが、彼らのお陰で最後に控える花冷え。の盛り上がりは完璧に保証された。こういった雰囲気までしっかり想像した上でのラインナップだとするなら、花冷え。のブッキング能力は異常だし、この音楽的な懐の深さはとても令和的だ。
さて、ついに花冷え。の登場。この日のために用意されたオープニングムービーをバックに、4人のメンバーが新衣装でステージに登場。1曲目の「NEET GAME」から、ここまでフロアで生まれた混沌を一気に凝縮したような盛り上がり。そして、「わかめ」「豆腐」「あおさ」「あさり」という独特なコールアンドレスポンスを延々と繰り返したあと、「SUNRISE味噌SOUP」へ。そのあとの「我甘党」は特にすごかった。バンドインした瞬間、ヘッツとチカを中心に生み出されたヘヴィネスは過去一番といっていい。昨年は怒涛の海外ツアーでバンドとしての強靭さを手に入れ、今年は初の国内対バンツアーを経たことで日本の観客をいかにひとつにするかという技を彼女たちは手に入れた。中でもユキナのフロントウーマンとしての強さはライブを観るたびに明らかに高まっている。マツリの抜けるようなクリーンボーカルも冴え渡っている。


バンドだけでなく、ファンも変化している。彼女たちの楽曲をしっかり自分たちのなかで消化しきった上で盛り上がっているのがよくわかる。その上で生まれる一体感から、これまで以上の「花冷え。熱」の高まりを感じた。
「ぴ様の髪」を借りたヘッツの音頭で乾杯をしたあとは「今年こそギャル〜初夏ver.〜」へ。“What’s the Fxxk!?”の大合唱も、観客全員がしゃがんでからのジャンプも、もはや恒例。今年1月に発表したばかりの「O・TA・KUラブリー伝説」が既存曲と同じように馴染んでいるのには驚いた。
これまでの花冷え。とは毛色の異なる新曲「GIRL’S TALK」では、花冷え。の新しい一面を垣間見せた。従来の花冷え。楽曲は、ヘヴィだったり驚くような展開が挟み込まれることが多く、それが彼女たちの強力な武器となっていたが、この曲では重たすぎず、かつシンプルという新たなチャレンジをしている。

ここからマッチングアプリ曲「令和マッチング世代」とつなぐ展開にはニヤリとさせられた。この曲はヘヴィでありながらも音数が少なめで、チカのドラミングの豪快さと巧みさが際立つ。メンバーがよく「覚醒した!」と感嘆しているが、チカの成長は留まるところを知らない。ライブを観るたびに以前とは別人かと思ってしまう。
ラストは、フロアの奥までまっ二つに割れたウォールオブデスからはじまる「TOUSOU」から、「今日イチのクラップを見せてくれー!」と叫ぶユキナにフロアが大クラップで応えた「お先に失礼します。」、そして高速のサークルモッシュが起こった「Today’s Good Day & So Epic」という怒涛の攻めで終了。

こうやって振り返ってみると、今の花冷え。は一瞬たりともステージから目を離せないぐらい「魅せるパフォーマンス」を手に入れている。どの曲がどう盛り上がるのか、どう盛り上げたいのかしっかりわかった上で歌い、演奏している。それは結果として個の強さ、バンドの強さにつながっている。元々個性の強いバンドだったが、今のその色がさらに濃くなっているのだ。ギラギラに輝くカラフルな照明が今の4人にはよく似合う。
盛大な「花冷え。」コールによって呼び戻された4人がアンコールに臨む前、突如ムービーが流れ出した。そこで発表されたのは来年5月31日にKT Zepp YOKOHAMAで開催される「春の大解放祭 2025」。さらなる大会場へと挑む4人に大歓声が飛ぶなか、アンコールとして鳴らされたのは「Want to TIE-UP」。過去一番ではないかと思うぐらいの大熱狂のなか、年に一回の恒例イベントは幕を閉じた。MCでヘッツが「大解放祭をフェスにしていきたい」と話していたように、彼女たちが目指す景色はもっともっと先にある。花冷え。を取り巻く環境はさらに大きく変化していくのだ。

レポート:阿刀”DA”大志
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