The 15th year memorial live show, featuring old and new songs that trace their respective histories.
2009 年にスタートし、今年で 15 年目を迎えた Kiramune。5 月 11 日(土)・12 日(日)には所属アーティストが集結する恒例のイベント『Kiramune Music Festival 2024』が今年も横浜アリーナで開催され、ファンを熱狂の渦に包んだ。そこで、ここではゲストの Trignal を含め、全メンバーが一堂に会し、約5時間のライブを展開した<DAY.1>の模様をいち早くお届け。
横浜アリーナの中央に設置された巨大なメインステージ。そこから四方に花道が延び、会場内のアリーナ席をぐるりと囲む通路へと繋がっていく。いたるところにサブステージも作られ、はたしてこれからどんなライブが展開されるのかと期待に胸を膨らませていると、オープニング映像の終わりと同時に2階席の通路にピンスポットが当たり、なんとそこには神谷浩史の姿が! 思わぬスタートに、どよめきに似た歓声で包まれる会場。その客席の中を神谷は『ワヲ!』を歌いながらトロッコで駆け抜け、サプライズのような演出でライブは幕を開けた。
続いて登場したのは SparQlew(上村祐翔、保住有哉、堀江 瞬、吉永拓斗)。花道に姿を現すと、自らの音楽活動5周年を祝うかのように『ハジマリノソラ -5th Anniversary-』で4人の美しいハモリを聴かせていく。また、きらびやかなステージから一転、ワイルドなパフォーマンスで魅せたのは浪川大輔だ。ゴージャスなジャケットを身にまとい、『ファンキー☆ジャングル』の雄叫びをあげるような《U-HO-HO》のコールで会場に熱気をもたらした。
さらに、「皆さん、楽しんでいきましょう!」の掛け声とともに圧巻の歌唱力を披露したのは入野自由。1曲目の『愛さずにはいられない』から澄んだ歌声で観客の心を掴んでいく。続く吉野裕行も『サイケデリックアンノウン』で社会に対する怒りのような歌詞を歌い存在感を見せつけると、柿原徹也もそんな2人に負けないステージを展開。強さと優しさを内包した声で歌う壮大な『通り風』に、カタルシスを感じたオーディエンスも多かったことだろう。
個々のターンはまだまだ続き、岡本信彦はジーンズのカジュアルなファッションにサングラス姿で登場。クールさのある『Hot Boat』との見事なマッチングに思わず見とれてしまう。そしてここからは、ひと際ファンを歓喜させた2組のユニットが登場。1組目は Uncle Bomb(浪川・吉野)。お祭り男の2人は『LOCUS』を歌いながらトロッコに乗り込み、二手に分かれて会場を沸かせていく。その熱気をさらに上昇させるように現れたのはTrignal(木村良平・代永 翼・江口拓也)。代表曲の『Honey Ready Go!!!』や、まさにこのライブの瞬間を歌ったかのような『Message from LIVE!!』、そして昨年リリースされた新曲『言わばひとつのラブソング』を立て続けに披露し、ファンに笑顔をもたらしていった。
また、メンバー全員によるユニットメドレーを挟んだあとは後半戦へ。SparQlew と吉野は前半と少し趣向を変え、クールな選曲で少しアダルトな世界を作り出していく。一方、浪川は『Like it Like it』を、岡本は『雷光』を、柿原は『Give It To Me』を披露し、それぞれの新曲で新たな一面をファンに届けていった。さらに、ラストスパートとともに会場の雰囲気を変えていったのは入野。6月に行われるソロツアーを最後に Kiramune レーベルでの活動が終了することが発表されているだけに、MCでもファンに感謝の気持ちを伝えると、本人も少し寂しそうな表情を浮かべた。……と思いきや、次の瞬間にはいたずらっぽい表情を見せ、「しんみりとなんてさせない! 楽しく終わらせよう」と軽快な『MASCLETA』のメロディに乗せてメドレーを展開。また、自転車で会場中を走り回り、最後まで入野らしい明るさでみんなを笑顔にしていった。そして、この日のトリを飾ったのは前半のトップバッターも務めた神谷。「最後の盛り上がりにこんな曲を用意しました」とファンに届けたのは新曲の『ironic truth』。また、ラストは会場にいるすべての観客とこの特別な空間を共有するように『贅沢な時間』で本編の幕を閉じた。
アンコールは再びオールメンバーが登場。『キズナファンファーレ』や『EVER DREAM』をメドレーで繋いでいくと、オーラスは彼らのアンセムとも言える『僕らの描く未来』で会場を一つに。re Kiramune☆All Stars で発表した歴代の曲をすべて披露していく演出。その姿に、改めて彼らが積み上げてきた長い歴史の軌跡を強く感じることができた。
なお、この日ライブでは、神谷が7月 31 日(水)に 10 枚目となるミニアルバムを、岡本が 10 月 23 日(水)に7枚目のミニアルバムを、そして SparQlew が初のデジタルシングル『Bang!!!!』を7月 10 日(水)にリリースされることが告知された。さらに柿原は 11 月9日(土)の東京公演を皮切りに、愛知・神奈川・静岡・大阪を巡るライブツアーの開催も発表。レーベルスタートから 15 周年を経て、さらに加速する Kiramune のこれからの活動に要注目だ。
text by 倉田モトキ
《最新情報》
・SparQlew
7月 10 日(水)に初のデジタルシングル『Bang!!!!』の配信が決定!
https://kiramune.jp/news/7949
・神谷浩史
7 月 31 日(水)に 10 枚目のミニアルバムをリリース!
https://kiramune.jp/news/7921
・岡本信彦
10 月 23 日(水)に 7 枚目のミニアルバムをリリース!
https://kiramune.jp/artist/okamoto/news/7923
・柿原徹也
Tetsuya Kakihara Live Tour 2024 の開催が決定!
2024 年 11 月 9 日(土)東京・恵比寿ザ・ガーデンホール
2024 年 11 月 17 日(日)愛知・ダイアモンドホール
2024 年 12 月 1 日(日)神奈川・横浜ベイホール
2024 年 12 月 14 日(土)静岡・LIVE ROXY SHIZUOKA
2024 年 12 月 22 日(日)大阪・GORILLA HALL OSAKA
https://kiramune.jp/news/7939