声優アーティストの諏訪ななかと大西亜玖璃による『諏訪ななか&大西亜玖璃コラボライブ〜Columbia Cawaii Collaboration Chapter2〜』が、2025年8月9日に神奈川県・横浜ランドマークホールにて開催された。昼・夜、2公演行われたうち、今回は昼公演の模様をレポートする。

2024年3月に開催されたコラボライブ『Columbia Cawaii Collaboration!!』で「またいつかできたら……」と言葉にしていたふたり。その気持ちはファンの方々やスタッフも一緒だったようで、1年の時を経て再びコラボライブが開催されることになった。

「今回はどんなパフォーマンスを見られるのか」と、ワクワクとドキドキの気持ちで満たされる会場。そんななか、ふたりがステージへと姿を現す。大きな歓声があがるなか、まずは大西の楽曲である「アウフタクト」をコラボで歌唱した。「まだ見ない、未来に行こう」で締められる歌詞をはじめ、始まりを予感させるような本曲。コラボライブのスタートにふさわしい一曲で、会場のボルテージは初っ端から急上昇した。

その後のMCでは、「ゆったりと1年ぶりのコラボライブを楽しんでください」と言葉にするふたり。勢いを付けるような言葉ではなく、「ゆったりと」という言葉をチョイスするところが実にふたりらしく、心地よさを感じた。

MCが終わったあとは、大西のソロパートへ。最初に歌唱した「イニミニマニモ」は事前に歌唱することが告知されていたこともあってか、英詞部分で客席から大きなコールが巻き起こる。続けて、新曲「裸足のスタンプ」を宇宙初披露することを大西が告知すると、会場がどよめきながらも歓喜に包まれる。ロック調ながらもさわやかな楽曲を丁寧に歌い上げると、客席からは大きな歓声があがっていた。

続いては諏訪のソロパート。最初に歌唱した「花言葉」では、声を張り上げ過ぎずにコントロールをしながら、優しく届けた。その後、大西と同じく諏訪も新曲「ななついろ」を宇宙最速披露。アップテンポでライブ映えするキャッチーな曲で、客席からはさっそく「ハイ、ハイ!」というコールが巻き起こっていた。

その後、再びコラボパートへ。まずはタイトルに「●●たい」とつく諏訪の楽曲3つをコラボ歌唱した。最初の「溶けるみたい」では、ふたりが感情をこめてかわいらしく歌い上げる。2曲目の「揺れていたい」では、ふたりがステージの左右に分かれて客席に手を振りながらパフォーマンスしたり、サビ部分で横振りしながらクラップしたりと、ハートフルな空間が広がる。

3曲目の「ふれてみたい」では、高音も無理なく心地よく歌う大西、低音部分をずしっと届けてくれる諏訪と、それぞれの個性を発揮しながら楽曲を届ける。一方で、ラストのサビにかけてのふたりがユニゾンするパートでは、声の波長がぴったりと合う。それぞれの楽曲を歌うだけではない、コラボならではの魅力で会場を沸かせた。

続いては、それぞれの楽曲をカバーするコーナーへ。大西がカバーしたのはストーリー性のある楽曲「ショコラフレーズ」。かわいらしさもありつつ、自然とビブラートをきれいに響かせる歌声によって、会場はエモーショナルな空気に包みこまれた。

一方の諏訪がカバーしたのは「Love・Me・Do」。振り付けを交えながら、パフォーマンス全体で世界観を作り上げる。その後のMCで「手振りが細かい曲。自身の曲ではほとんど振りがなくて……」と、苦労したことを言葉にする諏訪。対して大西は「リハーサルのときにほとんど振りを覚えてきていて、振付師さんも私も驚いていました」という裏話を明かした。

コラボパートが終わると、ライブも終盤戦。今度は大西の楽曲をふたりでコラボしていく。まずは「Ready to fly」を見事なシンメトリーのパフォーマンスで披露。もともとふたりの楽曲だったかのように声とパフォーマンスの波長が合い、楽曲を昇華させていた。

続く「NTMUエイリアン」は、細かい手ぶりを交えながら歌唱。大西はしなやかに動き、諏訪は所々で手先・足先までキレのある動き方をするなど、それぞれのパフォーマンス力が光る。同じステップや振り付けであってもパフォーマーによって印象が変わるというのも、コラボだからこそ分かる面白さだと感じた。

本編を締めくくる「指先ハート」では、ふたりが腕を振り上げて掛け声を煽る。この日いちばんのコール&レスポンスで盛り上がるなか、ふたりはステージを後にした。

アンコールが鳴り止まないなか、お揃いの白いライブTシャツと衣装に身を包んでふたりが登場。最後は朝焼けをイメージした楽曲「Morning glow」でさわやかにライブを締めくくった。ライブが終わってからも、ステージ上手から下手にかけて丁寧に挨拶するふたり。駆け付けたすべての方々への感謝を言葉にしながら、コラボライブを締めくくった。

お互いの楽曲をコラボしたりカバーしたりすることで、楽曲の新たな魅力を発掘し、届けた今回のライブ。ふたりのコラボによって生まれる可能性に、今後も期待したい。

▼諏訪ななか 最新情報

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