
NEOWNが選ぶ、6月に観たい5作品。
NEOWN編集部が「今こそ観たい」新作映画をご紹介。
話題作から気になる注目作まで、5作品をセレクトしました。
「国宝」 2025年6月6日(金)より公開中
監督:李相日
出演:吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、三浦貴大、見上愛、黒川想矢、越山敬達、永瀬正敏、嶋田久作、宮澤エマ、田中泯、渡辺謙 ほか
Official site:https://kokuhou-movie.com/
©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会
抗争で父を失った少年・喜久雄は、上方歌舞伎の名門に引き取られ、御曹司・俊介と共に芸の道を歩み始める。血と伝統、嫉妬と友情、そして芸の業に翻弄されながら、やがて“国宝”と呼ばれる存在へと駆け上がるのか?そして、その先に待つものとは――。
吉田修一による傑作小説『国宝』をもとに描かれる壮大な人間ドラマ。主人公・喜久雄を繊細かつ内に熱を秘めた演技で表現するのは吉沢亮。喜久雄とぶつかり合いながらも芸を高め合うライバルの俊介役には、真っ直ぐなエネルギーと繊細さをあわせ持つ横浜流星。渡辺謙、高畑充希、寺島しのぶら実力派俳優が、物語に厚みを加える。李相日監督ならではの緻密な人物描写と映像美が、歌舞伎という伝統芸能の奥深さと、その世界に生きる人間たちの姿を鮮明に映し出す、重厚で見応えのある1本。
『フロントライン』 2025年6月13日(金)より公開中
監督:関根光才
出演:小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、森七菜、桜井ユキ、美村里江、吹越満、光石研、滝藤賢一、窪塚洋介 ほか
配給: ワーナー・ブラザース映画
Official site:https://wwws.warnerbros.co.jp/frontline/
(C)2025「フロントライン」製作委員会
2020年2月、横浜港に入港したクルーズ船で、新型ウイルスの集団感染が発生。対応にあたったのは、感染症への備えがないDMATの医師たちだった。極限状態の中、彼らは治療法のない未知のウイルスに命を懸けて向き合い、誰ひとり諦めずに最前線で戦い、人々を支えていた――。
未知のウイルスに最前線で立ち向かっていた人々の実話をもとに映画化された物語。小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介ら豪華キャスト集結し、災害派遣医療チーム(DMAT)の隊員たちを中心に、さまざまな人や出来事と対峙しながら、緊迫した状況下での人間ドラマが展開されていく。選択することの重みと人間の強さや脆さをさまざまな視点から描いた、今こそ見ておきたい作品。
『親友かよ』 2025年6月13日(金)より公開中
監督:アッター・ヘムワディー
出演:アンソニー・ブイサレート、ピシットポン・エークポンピシット、ティティヤー・ジラポーンシン ほか
Official site:https://notfriends.jp/
(C)2023 GDH 559 AND HOUSETON CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED
高校3年の転校生ペーは、隣席の明るいジョーと親しくなる前にジョーを事故で失う。大学推薦のため、「親友」と偽ってジョーを偲ぶ短編映画を制作。ジョーの本当の親友・ボーケーら仲間と共に撮影を進める中、ジョーの意外な秘密に気づいてしまい……。
ミュージックビデオやCMで注目を集めてきたアッター・ヘムワディーによる長編初監督作。『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』のバズ・プーンピリヤがプロデューサーとして参加し、アジアのA24と称され、近年『バッド・ジーニアス 』、『ハッピー・オールド・イヤー』、『女神の継承』をはじめ数々のヒット作を生み出しているタイの気鋭スタジオ・GDH 559が制作。大人になってからも時折考える“友情”という関係性を軸に、秘密や創作をめぐる繊細な表現や問いが、観る者の心にそっと残り続ける作品。
『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』 2025年6月13日(金)より公開中
監督:イ・オニ
出演:キム・ゴウン、ノ・サンヒョン、チョン・フィ、オ・ドンミン、チャン・ヘジン、イ・サンイ、クァク・ドンヨン、チュ・ジョンヒョク、イ・ユジンほか
Official site:https://loveinthebigcity.jp/
(C)2024 PLUS M ENTERTAINMENT AND SHOWBOX CORP. ALL RIGHTS RESERVED.
エネルギッシュで自由奔放なジェヒと、ゲイであることを隠して孤独に生きるフンス。正反対の二人が同居を始め、お互いの違いを理解し支え合いながら、本当の自分らしさを見つけていく。しかし、二人の前に人生の大きな転機が訪れ、予期せぬ形で友情が試されることに……。
個性豊かで対照的な二人が織りなす、友情と自己発見の物語。自由奔放なジェヒ役には若手実力派のキム・ゴウン、孤独を抱えるフンス役を注目の新鋭ノ・サンヒョンが熱演。韓国でベストセラーになった短編小説集「大都会の愛し方」(作家:パク・サンヨン)に収録されている「ジェヒ」を原作に、「今年の女性映画人賞」受賞のイ・オニが監督を務める。都会の華やかさと孤独感――、現代社会で「自分らしい生き方」と向き合う姿を描いた心揺さぶられる作品。
『ルノワール』2025年6月20日(金)より公開中
監督:早川千絵
出演:鈴木唯、石田ひかり、中島歩、河合優実、坂東龍汰、リリー・フランキー、Hana Hope、高梨琴乃、西原亜希、谷川昭一朗、宮下今日子、中村恩恵 ほか
Official site:https://happinet-phantom.com/renoir/
(C)2025『RENOIR』製作委員会 / International Partners
1980年代、バブル絶頂期の夏。11歳のフキは郊外で両親と暮らし、豊かな感受性と想像力で自由な夏休みを過ごしていたが、闘病中の父と仕事に追われる母の間に生まれた溝が、彼女の日常を揺るがし始め――。
早川千絵が脚本・監督を務め、日本、フランス、シンガポールなど5か国による共同製作作品。11歳の少女フキを演じるのは多数の候補者の中からオーディションで抜擢された新人・鈴木唯。母・詩子を石田ひかり、病床の父・圭司をリリー・フランキーが演じ、中島歩、河合優実、坂東龍汰ら実力派が脇を固める。少女のまなざしを通して、家庭や社会に潜む不穏な空気や、子どもだけが感じ取る世界の揺らぎを静かにすくい上げていく。第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でワールドプレミア上映され、大きな反響を呼んだ作品。
6月公開のおすすめ映画を5作品ご紹介しました。
来月も、心動かされる、気になる映画をお届けします。どうぞお楽しみに!
text:yabesaya