俳優・アーティスト・クリエイターとマルチに活躍する福澤 侑さんのファースト写真集「You &」が2024年7月3日(水)に発売。東京&ラスベガスロケで撮り下ろし撮影されたその内容や、撮影時の裏話について特別にインタビューさせていただきました。

ーー今回の写真集は、ラスベガスで撮影されたそうで。ホテルや街中、車の中など、さまざまなロケーションで撮影されてましたね。

ラスベガスへは人生で初めて行きました。ラスベガスってどこで写真を撮っても「映える」街なんです。なので事前に「こういう場所で撮ろう」と決めていたものもあれば、移動しながらカメラマンさんと「ちょっとここで撮ろうか」みたいなこともありましたね。「なんかこの壁紙いいじゃん」みたいに見つけたものとか。

ーー踊っているように見えるシーンもありました。

あれは実際に踊ってます。でも「踊ろう!」と決めてたというよりは、雨が上がってなんか気持ちかったし、涼しかったし、ぐらいな感じですね。カメラマンさんに「そこでちょっと動いてみて」「いいじゃん」みたいに声をかけてもらいながら、適当に動いていきました。

ーー躍動感を感じるいいカットだなと思いました。ご自身で気に入ってるカットはありますか?

個人的には、夜に撮影したカットが好きですね。これ僕は写ってないですけど、窓についた水滴のページが見開きであったり。僕がいる場所がどんなシーンなのか、雰囲気を伝えるようなページ構成になってます。どうやら、ラスベガスは普段雨があんまり頻繁に降らないらしくて。 でも、僕、すごい雨男だから、ちょうど撮影の日だけ雨降ったんです(笑)。

明るい太陽燦々な下で「イエーイ!」みたいな雰囲気よりかは、少し暗くて静かなほうが、自分の雰囲気に合ってるのかなと思います。個人的にも雨は好きだし。

ーーラスベガスで印象的だったことを教えてください。

シルク・ドゥ・ソレイユの『O』や『KA』、『マイケル・ジャクソン ONE』のショーを観たんですけど、全てがすごかったですね…。どれも日本じゃ味わえない感情と言いますか。劇場に入った瞬間の世界観の作り方が圧巻でした。照明が落ちてショーがスタートするんじゃなくて、入った瞬間からエンターテイメントが始まってる。美術も舞台上だけでなく、会場全体に作り込まれていて。

ーー鑑賞しながら「出てみたいな」という気持ちになったり?

いや、観ながら「自分なら死ぬな」と思いました(笑)。ものすごい高い天井から命綱ナシで降りて行くとか…自分では絶対できない。でも普段、日本で舞台を見ててヒリヒリすることってないから、その体験もラスベガスならではですよね。

ーー滞在中は観光も?

ショッピングも楽しかったけど、やっぱりグランドキャニオンはとんでもなかったですね。その日は夜まで撮影してて、ホテルに帰って一休み…と思ったら夜11時くらいに「行くよ」って起こされて(笑)。車で何時間ぐらいだったかな…6時間?

ーー(マネージャーさん)8時間ぐらいでしたね。

そっか、8時間ですか。 夜中11時に出て、着いたのが朝6時くらいで。景色を見るまでは「もう本当に疲れた…」って気持ちが強くて。普段はインドアなのもあって。

車から降りてからは、目隠しされながら歩いていたんですが「取っていいよ」と言われ目隠しを取った瞬間に、もう全部の疲れが飛びました。崖の上から見える朝日が、本当にきれいなんです。これを見るために朝イチで着く必要があったんだな…って。「朝日がきれいなんだ」って言われれば想像はできるけど、結局こうやって体験するのが一番手っ取り早いなと、改めて思いました。

ーー滞在中に美味しかったものは?

飛行機で13時間移動して、到着後一発目に食べたハンバーガーが一番美味しかったですね。やっぱり本場だし、味が濃いのも好きなので。でも滞在中何度も食べたら段々慣れてきて、うまみの衝撃に慣れて行く感じもありました(笑)。もちろん、美味しいことには変わりがないんですけど。

ーー写真集冒頭には、東京での撮影シーンも収録されています。これはどんなロケだったんですか?

MV撮影と同時進行で撮影しました。写真集の世界観が「過去と未来」っていうテーマにしていて、東京にいたときが「過去」なんです。東京のほうが柔らかく、明るい感じを意識して撮影しました。

ーーお話を聞いていると、本当に楽しみながら撮影をしていたのが想像できます。一方で、写真集内のインタビューページでは元々「写真集なんている?」と思っていたとか?

いろんな人が写真集出してるじゃないですか、そんな中で「僕のやつ、いる?」てずっと思ってて(笑)。無駄になったり、余るのが嫌だなと思ってるから、そもそも僕のグッズってすごく少なかったので。配信でファンの方から要望がきても「それ本当にいる?!」て聞いちゃう(笑)。

ーーそうだったんですね(笑)。こうして完成間近の写真集を見て、改めてどんな気持ちですか?

個人的にも、すごく良い写真集になったなと思っています。ベッドに寝転んだカットとか、普段の僕だったら全然撮らないですし。そういうレアなものが写真集に収まっていて、ファンの方もきっと楽しいだろうし。最初に話した雨のカットや、少し照明が落ちたような質感は個人的にもすごく好きなので、写真に収められてよかったなと思いました。

ーー撮影が終わったいま、二冊目も作ってみたいなと思いますか?

また、自分の知らない土地や場所に行って撮影したいですね。こういう機会じゃないと多分行かないと思うので。僕ってプライベートでは絶対に一人で海外へ行ってるタイプじゃないので。 でも、その街や環境じゃないと撮れない光景や、自分の表情があると思うので。

ーー次に行くとしたら?

ヨーロッパがいいですね。イタリアで、スパゲティ食べながら撮影とか、最高じゃないですか。

ーー最後に、ファンの方へ一言お願いします。

写真集を撮ってみて、素直に楽しかったですし、東京とラスベガスの2パターンで、いろんなシチュエーションを詰め込みました。自分的にも納得いく、大満足の写真集ができたなと思うので、せっかくだったら、本当いろんな人に届いてほしいなと思います。

プロフィール:福澤 侑(ふくざわ・ゆう)
1995年10月19日生まれ。愛知県出身。3歳からダンスを始め、子役としてミュージカルなどに出演し活動開始。現在は俳優・振付・アーティスト活動など、様々な異なるジャンルで幅広く活躍中。主な舞台出演作にハイパープロジェクション演劇「『ハイキュー!!』”東京の陣”︎」、「進撃の巨人-the Musical-」、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage」。ドラマ「ゴーストヤンキー」(MBSほか)、「奪われた僕たち」(MBSほか)など。現在テレビ東京にて、ドラマ「oddboys」に出演中。
さらに音楽パフォーマンスユニット「ZIPANG OPERA」のメンバーとしても活動するなど多岐にわたって活躍している。

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